2009年1月7日水曜日

クリスマス休暇② ~ミーハーフィレンツェ編~

クリスマス休暇旅行第二の目的地はフィレンツェである。フィレンツェという発音でずっと慣れていたのだが、英語ではフローレンスというらしい。

どうせ「冷静と情熱の間」に感化されて日本人だらけなんだろうがーと思っていた。しかしフィレンツェに到着した途端、当の自分自身の頭の中で、エンヤの歌が流れ始めた。そしてドゥオモに行く気マンマンになってしまったのである。

駅に着くと、腹ごしらえをするためにマクドナルドに入った。前日ピザにひどい目に遭わされたが、マクドナルドは自分を裏切ることはない。それに旅行をしたら、必ずその国のマクドナルドに行くことは唯一決めているポリシーなのである。ちなみにどこのマクドナルドに行っても、注文するものはハンバーガー、ポテト、チキンマックナゲット、コカコーラの4点に必ず絞っている。こうすることで、各国のマクドナルドの味の違いを確認することが出来るからである。若干ハンバーガーの肉が固い気がしたが、それほどの問題はない。ところでオペレーションの早さもまた重要なチェックポイントである。観光客慣れしたフィレンツェの店員はとてもてきぱきとしている。スペインとは大違いである。マドリッドはもう諦めているので仕方ないが、バルセロナに行った時でさえ、観光客がとても多い街なのにオペレーションが遅かった。あの時はたぶん自分で自分が何を注文したいかすらわかっていない客だったので、あそこまで遅かったのかもしれないが。

この街で最初に滞在したホテルは素晴らしかった。冷蔵庫の中の飲みもの、Wifi利用がすべて無料。おまけにバスルームのアメニティがなぜか全てフェラガモであった。フェラガモのシャンプーとトリートメント、そしてシャワージェル…。大した値段ではないにも関わらず、充実している。

フェラガモ製アメニティ備え付けのバスルーム

それにしても、フィレンツェでもやはり寝ることを優先してしまった。昼過ぎに到着したが、ここでも夕方まで寝てしまったのだ。外はもう暗くなっている。日本人を魅了して止まないフィレンツェだが、我々は全く気にせず重い足取りで外に出た。

しかし出てみると驚いた。霧がかった街の風景は幻想的でとても綺麗だった。有名スポットの一つであるポンテベキオという橋に行ってみた。橋の上では貴金属屋が軒を連ねている。暗くなった空と橋の上の明かりのコントラストが素晴らしい。フィレンツェが世界中の人達を魅了し続けている理由がわかった気がした。

川沿いから眺めるポンテベキオ(左)とフィレンツェの建物群

しかしちょっと歩いてみると、露店区域があって、もうそこはほとんどアジアと変わらなかった。売っているものはどこも似たようなものだ。フィレンツェというだけあって、革製品がたくさん売っていたのだが。露天商はやはり肌の浅黒い人達だった。彼らがイタリア人なのかそうでないのかはわからないが、やはりイタリアでも肌の色の浅黒い人達の多くはこうした露店商売などで生計を立てているのかもしれない。きらびやかなフィレンツェでもこうした現実がすぐそばにある。

この日はクリスマスイブだったが、イタリアのピザは自分を依然として攻撃し続けていた。気持ち悪くて、この日の夕食はリンゴだけであった。メリークリスマス!!

翌朝も午後に起きた。午後の2時くらいにホテルを出た。今日はドゥオモに行くぞと意気込んでビデオカメラを撮影しながら、ドゥオモに向かっていった。周りには観光客がごった返している。また頭の中でエンヤの歌が流れ始め、竹野内豊とケリー・チャンを思い出した。

でもドゥオモは閉まっていた。

そんなバカなと思い周りを一周してみたが、やはり中に入ることはできない。フィレンツェの街を見下ろすのを少し楽しみにしただけにとても残念だ。エンヤは自分のことを嫌いらしい。

どうでもいいが、「冷静と情熱の間」を話題にするのって、遅れているのだろうか…。

夕食は、観光客向け丸出しのレストランに入った。もう胃は治ったものと調子に乗っていたのだ。でもすぐに胃の調子が悪くなり、近くの薬局に駆け込んだ。フィレンツェは英語が通じるので、これは助かった。もうレストランに入ること自体が怖くなった。

ローマ、フィレンツェと旅をしてきたが、この段階で、イタリア最高の食事はマクドナルドであることは言うまでもない。

0 コメント: