2009年8月8日土曜日

夏休み旅行 ~スイス グリンデルワルド、インターラーケン~

旅行二日目はジュネーブから車でレマン湖の湖畔をひたすら走り続けた。レマン湖はスイスでは海のような扱いのようで、泳いでいる人間もいる。山と湖を見ていると、まるで日本の風景のようであった。また長らく湿気のある気候から遠ざかっていたのだが、やはりこっちの方が本当に肌に合うと、強く感じた。

途中、道は湖畔から山の奥へと入って行った。山の上から見下ろす風景は、本当に絵に描いたようなものだった。昔やっていたハウス食品劇場でみたような景色が目の前に実際にある。

ハウス食品劇場

色々な街を通過し、その日の目的地であるグリンデルワルドに到着した。ここは避暑地として有名なところであり、またヨーロッパで最も高い位置にある駅、ユングフラウヨッホに行くための駅がある場所でもある。世界中からたくさんの観光客が来ていて、皆登山やサイクリング、そしてパラグライダー等を楽しんでいた。そこはもうアルプスの少女ハイジの世界であり、あの歌を口ずさむことを避けることは出来なかった。口笛はなぜ、遠くから聞こえるの?

おしえておじいさん~♪

この日は、一回がレストランになっているゲストハウスに宿泊。またしてもバスルーム共同。といっても、やはりスイスなので清潔である。

次の日は、グリンデルワルドからユングフラウヨッホに行くため、ユングフラウ鉄道という登山列車に乗った。インターラーケンからユングフラウヨッホに辿りつくまでの電車の旅は、世界中の旅行者を魅了している。この区間は実際は3つの鉄道に乗ることになり、最後の鉄道、クライネシャイデック駅~ユングフラウヨッホ駅間をユングフラウ鉄道が走っている。自分達グリンデルワルドからクライネシャイデック駅まではヴェルゲンアルプ鉄道という電車に乗り、そこからユングフラウヨッホ駅まではユングフラウ鉄道に乗った。MBA受験中に日本でTitleという雑誌を買って、欧州鉄道の旅という記事を読み、これを励みに頑張ってきたのだがら、晴れてその夢がかなったので、少し感慨深かった。

ヴェルゲンアルプ鉄道

ヴェルゲンアルプ鉄道からは、雄大な山々をとても鮮明に眺めることが出来た。晴天に恵まれたので、これでもか、という程に美しい自然を満喫することが出来た。電車からは、旅行者が目指すユングフラウが真夏であるにもかかわらず真っ白な雪に頂上付近を覆われている様を目の当たりにすることが出来る。

ヴェルゲンアルプ鉄道の車窓から

逆に、クライネシャイデック駅~ユングフラウヨッホ駅までは、山の中に何キロにもわたり建設されたトンネルをひたすら走ることになるので、周りは真っ暗でつまらない。ただ、窓を開けていると非常に寒い。

山の中に向かうユングフラウ鉄道

ついにユングフラウヨッホ駅に到着した。この駅は、山の中に建設されているので、まるで洞窟迷路のようである。また、すぐに酸素の薄さが体に影響してきて、ボーっとしてしまった。標高3454メートルに位置する駅なので当然である。富士山を上ったことのない自分にとっては、これが人生で最高に高い場所であった。駅の外に出ると、あたり一面雪景色で、向こうに氷河が見える。みたことのない景色が広がっていて、大いに感動した。

ユングフラウヨッホから眺める氷河

ところで一つ気になったのは、この駅にはなぜかインディアンレストランがあることと、韓国の「辛ラーメン」が売られていることだった。アジア料理はたまらなく食べたい我々であったが、インディアンレストランは以上に高く、辛ラーメンは売り切れだった。でも辛ラーメンもやっぱり以上に高かった。韓国人観光客が持参していた韓国料理が羨ましくて仕方なかった…。

さて、この日の宿泊場所は、グリンデルワルドから20キロくらい離れたインターラーケンである。このインターラーケンも山のほとりに位置する世界的に有名な避暑地である(知らなかったのだが)。軽井沢によく似ていると思った。街の中心は、お土産屋やスイス名物チーズフォンデュを出すレストランが軒を連ねているが、それでもガヤガヤした雰囲気はなく、上品さを保った街であった。

インターラーケンの街並

例によって、ここでもバスルーム共同のゲストハウスに宿泊したが、至って清潔。スイスでは、値段の点からだけではなく、雰囲気、そしてしっかりと朝食が出てくるという点からも、ホテルに泊まるよりも、ゲストハウスに宿泊した方がいいと思う。

大自然を満喫するスイスの旅も3日が過ぎ、明日はスイス第一の都市、チューリッヒに向かう。

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