2010年1月4日月曜日

スペイン

前回更新からかなりの時間が経ってしまった。帰国に伴う準備、そして依然インターネットに接続できない環境のため更新がずっと出来なかった。

既に帰国を、出社を始めたが、忘れないうちに書き記しておきたいことがある。

まずは、スペインについて。

スペインに来た当初、スペインが大嫌いであった。英語の標識がない、英語を喋ることができる人が極めて少ない、マクドナルドに並ぶ客は自分が店員の前に立ってから何を注文するか決める、メシがまずい、良い買物スポットがない…枚挙に暇がない。

そして今も、それほど好きではない。ただ見直した部分も実はたくさんあった。サンセバスチャンでは、本物のスペイン料理に触れることが出来た。あそこで食べたフォアグラや海鮮のピンチョスは美味しい。町並みも綺麗だった。グラナダも良かった。最適な季節である夏に行けばひまわりがいっぱいでもっと綺麗だったと思う。忘れてはならないのは、スペイン人はとても優しいことである。他のヨーロッパ諸国に旅行に行くと、スペインのような温かさがないことを非常に寂しく思うことがある。さらに、また食べ物の話になるが、生ハムとワインは絶品である。先日伊勢丹の地下に行き、生ハムの値段をみて絶句した。ハモン・イベリコ、100g 10,500円。スペインの10倍の値段である。もうあの味を気軽に味わうことは出来ない。こんなこともあった。帰国の際、JALを使ったのだが、一人だけCAにスペイン人がいた。彼女はもちろん英語と日本語を使って対応をするわけだが、自分は何故かスペイン語で話しかけたい衝動に駆られたのである。他の乗客に対し、「ふん、俺はお前達よりもスペインのことを知っているのだぞ!」という不思議且つ排他的な気持ちが湧き起こった。まともにスペイン語を勉強しなかったくせに、無性に優越感を感じ、そしてそれを表現したくなったのである。スペインからは学んだこともあった。人間はもっとシンプルに生きてもいいのではないか、ということだった。日本に帰ってきて、本当に国全体が無理やり発展しようとしているのだな、という風に感じた。テレビを見ると、そんなものもう要らないじゃん、というものがたくさん映し出されている。実家に帰って、便器の蓋が勝手に開いたのをみて、よりそうした思いを強くした。

これだけ書き連ねると、何だお前スペインのこと大好きなんじゃねえか!?と言われるかもしれない。でも、そんなことはない。

次にスペインに行くのはいつになるかわからないし、もう行かないかもしれない。ただ一つ確かなのは、既にスペインを懐かしく思い、テレビの旅行番組でスペインが出るとやけに張り切ってしまう自分がいるということである。

2 コメント:

nico さんのコメント...

holaaaaa!! soy nico! Que tal??っと懐かしいスペイン語使ってみたよ。久々にポチのブログをのぞかせてもらったら、何だか嬉しくなってコメントしてみた。私は自称スペインを誰よりも愛する人間さ。温度差はあるかも知れんけど、スペインに対する気持ちと日本に対する気持ちに賛同できるとこがあるな〜っと思ってね。そんな感じ。とりあえず、今出来ることは自分たちのスタイルで日本をenjoyすることかな!ではでは。Hasta luego. nico

Magemonosky さんのコメント...

>nicoさん

ご無沙汰しております!お元気ですか??
会社生活が始まると全くブログを更新できなくなってしまいますね。でもまだ完結していないので、最後まで書ききりますよー!

nicoさんは確かにスペイン大好きですよね!本当に楽しまれているなあ、と思っていました。僕も最近もしかしてスペインのこと好きなのかなーなんて思っていましたけど、家賃のデポジットの返金でまた大家と一もんちゃくありそうなので、揺れていますよー。

スペインに慣れた身としては久々の日本の厳格な雰囲気に狼狽してしまいますが、僕も自分のスタイルをenjoyしたいと思います!