2009年12月6日日曜日

パートナーを含めた最後のディナー

自分自身の最後のディナーというわけではないのだが、一足早く日本に帰る嫁と共に参加するディナーは、これが最後となった。第1タームの時に同じグループだったメキシコ人がマドリッドで一番と言われるメキシコ料理屋に誘ってくれたのだった。

そこには自分達にとってはお馴染みの夫婦が揃っていた。フランス人夫婦、ブラジル人夫婦。それに加え仲のいいバルバドス人、誘ってくれたスペイン人、クラスメートのエクアドル人とドミニカ共和国人。このフランス人とブラジル人の嫁さん達は、本当にいい人であり、とても気配りが出来る人達である。この嫁さん達もバリバリのキャリアウーマンで、フランス人の奥さんはSchlumbergerで地質学のエンジニアとして働いていおり、ブラジル人の奥さんはL'OREALで働いている。いずれにそう簡単に入ることの出来ない企業である。でも傲慢なところが一切なく、話していてとても感じが良い。日本人は気配りをする国民だなんていうことを頻繁に言う人間がいるが、出来ない人もたくさんいるし、外国人でも気配りが出来る人はいる。外国人にしても、普通は他人に対し気配りはするもんだ、そんなの当たり前だ、という風に考えているのだと思う。言葉が違えども、そういう気持ちの部分というのは人間だからなのか、とても伝わりやすいのだ。

さてメキシコ料理自体は、正直驚くほど美味しいということはなかった。よく見ると、なんだかみんな疲れていて、結構静かな食事だった。顔が疲れているのだ。夜の11時から始まる夕食なんて、そりゃ普通は疲れるだろうと思う。座って食べるときは静かなのかな…。しかし、こうしてみんなを見ていると、帰りたくないなあ…とつくづく思ってしまう。何も全員と深く話をしてきたわけではないのだが、総体として帰りたくないなあという気持ちを促すのである。

食事後、この特に疲れてた顔をしていたエクアドル人とドミニカ共和国人の女学生、そしてメキシコ人の女学生とバルバトス人の4人は、お決まりのBar of the weekに向かっていった。疲れているんなら寝ればいいじゃん!と思うのだが、ここはやはりラテンカルチャーの中枢スペイン・マドリー、意地でもみんな飲みに、そして踊りに行くらしい。さっきテキーラを一気飲みまでしていたのに…。もう留学生活も終わりだが、ついぞ彼女らのこの夜の勢いに勝つことは出来なかった…。

この日、MBAでの全ての授業が終わった。後は卒業試験のみである。マドリッドの冷たい風が運ぶ匂いが、ここに来た頃の記憶を蘇らせる。

2 コメント:

匿名 さんのコメント...

お疲れ様。
いつもBlogを楽しく読ませてもらったよ。
あっという間だね。
日本は相変わらず平和だよ。今はw-cupの組み合わせの話がタイムリーかな。帰国したら色々と話を聞かせてくださいまし。
ではでは最後の試験頑張ってね。


from moto

Magemonosky さんのコメント...

>motoさん

あっという間でした。約1年半の留学生活だったけど、その中で出来ること出来ないこと、色々わかった気がするよ。

帰国後、美味いもんでも食いながら、色々語りましょう!日本で食べるものだったら、きっと全てが美味いでしょう…!