2009年7月27日月曜日

欧州旅行出発

といっても、欧州旅行はこっちに来てから何回もしているので、夏休みの欧州旅行ということである。夏休みが始まってから1週間、マドリッドにいたのだが、どうも手持無沙汰でいけなかった。が、これから12日間、スイス、ノルウェイ、アイスランドに旅行をする。この年になっても尚、バスルーム共同の格安ホテル(ホテルではないところもある)に泊まりながら、EU非加盟国、物価高国を見て回る。

リュックに詰め込んだ、3タームに読まなかった参考文献、はたしてどれほど消化できるだろうか。

2009年7月24日金曜日

マドリッドのビジネスエリア開発

夏休みになったので、気になっていた所に行くことにした。マドリッドの新ビジネスエリアである。ここは、Cuatro Torres Business Areaという区域。その名の通り、マドリッドにはこれまで存在しなかった巨大なビルが4棟建っている地域である。汐留地域の開発みたいなものをイメージしていた。

が、しかしここはマドリッド。日本の並みの発展などあるはずはなかった。まず、4棟の内、2棟は依然開発中である。ウィキペディアをみると、2008年中に建設は完了すると書いてあるが(http://en.wikipedia.org/wiki/Cuatro_Torres_Business_Area)、既に2009年は半分以上が過ぎている。また、本当にビルがあるだけで、例えば1階に何かショッピングやレストランなどのエンターテイメントがあるかと思いきや、一切ない。

考えてみれば、こんな巨大なビルは、広大な土地を有し、かつ人口が4500万人のスペインには必要のないものなのかもしれない。無理をして作っても、果たして欧州最大の失業率を誇るこの国に入居の需要はあるのだろうか。

日本では、空きオフィスビルやマンションが目立つという…。この巨大ビルも同じ境遇にあうのではないかと危惧している…いや実際はあまり危惧していない。

2009年7月21日火曜日

第三ターム終了 そして夏休み

7月21日をもって、第三タームが終了、8月末まで40日間の夏休みに入った。大学時代以来の長期の夏休みである。

これまでコア科目を一緒に受講してきたクラス(N4)は、この日を最後に解散となり、9月以降のエレクティブでは、個々人がそれぞれ受講したい科目を勉強することになる。ということで、最後の日は、N4解散を惜しむべく、とても長いさよならイベントが催された。

テスト終了は12時30分。その後、14時から近くにあるRetiro公園に昼飯、酒を持ち込み、皆で過ごす。色々なことをしていた。酒をひたすら飲む者もいれば、アメリカ人はヨガの先生をしていたためか他の学生にヨガを教えていたり、ベネズエラ人は、ギター、ハーモニカ等様々な楽器を持ってきて、それを奏でながら歌を歌っていた。インド人の男性とイギリス人の女性は、ハイスクールで見られるような青春を彷彿とさせる追いかけっこをしていた。イタリア人男性と、ロシア人の女性は、柔道のようなことをやっており、そこにブラジル人がグレイシー柔術で突如割り込んでいた。5時間経過した19時になっても、みんな一向にそこから離れようとしない。

21時からは、ディナー。自分は疲れ切っていたので、ディナーはパス。Retiro公園に来た人間も、何人かは疲れて眠くなり、結局ディナーは家で済ませたらしい。

そして明けて0時からは、いつも通りParty。N4での最後のイベントということで、じっくり話が出来るようなバルのようなところだと思っていたが、結局クラブとほぼ変わらないような場所であり、音楽が爆音でかかっていて、話をするのが困難であった。おまけにまだテストが残っているはずの他のクラスの学生もたくさん来ており、N4のイベントというよりは、結局Bar of the week状態であった。

おそらく朝方まで飲みは続いたであろうから、N4最後のさよならイベントは一気に16~17時間ぶっ続けで行われたことになる。果てしない体力…果てしないアルコールに対する耐性(ほとんどの人間は、顔の色が変わらない)…果てしない気力(翌日9時からインターンがあっても必ず朝まで飲む奴がいる)…

どこまで行っても、最後に行きつくところはやっぱりクラブ、そしてアルコールなのだ。もう驚かないぞ。

2009年7月19日日曜日

Business, Society and Governmentにおける発見

Business, Society and Governmentという授業は、新しい発見の多い授業だったと思う。

企業側の視点に立ち、Non-Marketをどのように扱っていくか、ということを勉強するこの授業。Non-Marketというのは、ビジネス活動以外の環境のことを指している、と思う。(ちょっと自信がない。)

ビジネス活動以外の環境には、様々な問題(Issue)があり、一定の枠組み(Arena)の中で、様々な主体(Actor)がその能力(Asset)を駆使し、情報(Information)を利用して、それぞれの利益(Interest)を、追及する。この(ia)^3がNon-Marketを分析するツールである。決して前述のような流れでそれぞれの要素がつながっているわけではなく、それぞれの要素がそれぞれの要素に作用しているのだと思う。

最終的なTake Awayの一つとして、Non-MarketはたくさんのOpportunityとChallengeで構成されているが、Market strategyとNon-market strategyの両者を、意識しながら融合させている企業は、一般的に競争力を有している、ということであった。

この例を示したのが、この科目の最後の授業で取り扱われた、IE作成の出来たてほやほやのBPのケースである。BPは環境分野においてアドバンテージを持つ企業を目指す戦略に出た。Market strategyとNon-Market strategyの融合を図ることにしたのである。つまり、Non-Marketに対する対応力を武器にしようとしているのである。見えやすい変化として、"beyond petroleum"というキャッチフレーズを創り出し、ロゴを変えた。結果、財務パフォーマンスは向上をみせたとのことである。

IE Business Schoolは、Social responsibilityに強いと言われているが、確かにこの授業は役にたったなあと思った。IMBAで一番偉いDavid Bachというこの学校のAccociate Deanが、この分野でかなり著名な人らしいので、その影響でこの科目は特によく出来ているのかもしれない。

Non-Marketにおける変化、制約等を逆に利用し、そこでの振舞いを強みに変える。Non-Marketという分野に対する人々の関心がより一層今後高まっていくことを、感じられずにはいられない。

2009年7月18日土曜日

Strategic Communication

毎度お馴染み、ソフトスキルを高める授業について。Strategic Communicationという授業がある。これは目的達成のための有効なCommunication方法について勉強するものである。例えば、会社面接の時、採用官は面接を受けにきている学生にどのような言葉をかけることで、面接内容を膨らませることが出来るか、とか、セールス分野で働く人はこれこれこういう風に客に働きかけろ、とかそういったことである。

この授業で、上司との接し方、というのがあった。教授は、「この中に日本人はいるか、日本では上司を敬わなくてはならないのか?」という質問を投げかけた。当然クラス内のもう一人の日本人学生か自分が、こういった場合常にターゲットになる。その日はとても疲れていたので、この授業は途中で家に帰ってしまおうかと思っていた授業だったが、ここに来て出番が来た。自分がそれについて話をすることになったのだ。

教授は、効果的なCommunicationのために、立って話をしなさい、と言ってきた。仕方がないから、立ってみんなのほうを向いて喋ることになった。IEには、普通のビジネススクールにあるような半円形の教室がないので、前から2番目の列に座っている自分は後ろを向いて立って話をしなければならない。内容としては、「日本では、最終的な意思決定が下されるまでに、何人ものボスをクリアしなければならない、また、いろんなボスが色んなベクトルに向いていて整合性がないがそれぞれのボスの面子をつぶしてはいけない、それでも直属の上司のご機嫌をとることがうまくやっていく秘訣だ、そして最後はストレスでみんな病院に行くんだ」という趣旨のことを話した。みんな爆笑していた。自分の説明の仕方と、ジェスチャーが面白かったらしい。

教授からは、「お前は教室の端っこに座っていたので、正直あまり視界に入っておらず申し訳なかったのだが、ここにきてこんな能力があることを知って、すごい驚いたぞ、Excellentだ!!」という絶賛を浴びた。普段ほとんど口をきかない後ろに座っているスペイン人の女学生からも、「もっとParticipateしなさいよ、あなたがParticipateするとクラスがとても面白くなるわ」と言われた。また、授業の最後に教授が、「今日の授業でもっとも良かったこと、学んだことを挙げなさい」と学生に問いかけると、ある学生が「彼のパフォーマンスが一番よかった!」と自分のプレゼンを賞賛してくれた。

いかに眠気と戦いながら乗り切るか、それしか考えていなかった授業が、一転して素晴らしい場になった。

2009年7月14日火曜日

ボルテスⅤ

この間、隣に座っているフィリピン人に突然、「ボルテスⅤ(ファイブ)を知っているか」と訊かれた。アニメはみたことがないが、スーパーロボット大戦に出てくるのでなんとなくは知っていたし、主題歌を歌うことくらいは出来るのだが…。

どうやらボルテスⅤはフィリピンで大人気らしい。だがそれ以前にそのフィリピン人は、そうしたアニメのおもちゃのコレクターらしい。日本でフィギュアを買えるのか、と訊かれ、インターネットショッピングのサイトを見せたのだが、2006年に生産されたものでは価値がない、と言われてしまった。

スペインでボルテスⅤの話をすることになるとは思ってもみなかった…。