2008年10月29日水曜日

スペイン国内旅行 ~Valencia~

スペイン語コース終了後、Preコース開始まで2週間の休みがあった。その内の1週間をスペイン国内旅行に充てることになった。

最初の目的地は、バレンシアである。スペイン第三の都市であるここは、パエリアの発祥地として、そしてバレンシアオレンジで有名である。

街の中心部はそれほど大きくはなく、これといって特徴はない。ガイドブックに、夜に賑いを見せる通りがあるというので行ってみた。だが、特に賑わっていない。

まあこの際街並みはいい。食べ物が楽しみなのだから!

街の至る所にパエリアの看板を掲げたレストランがある。たくさんのメニューが掲げてあったレストランに入った。もちろん注文は、シーフードパエリアとバレンシアオレンジ。

最初に運ばれてきたのはバレンシアオレンジ。

うん、これはさすがにうまい!パックで売っているオレンジジュースとは明らかな違いがある。そして、おまちかねのパエリアがやってきた。

うげーっ…

しょっぱすぎる。しかし値段がバカ高いので、食べないのはもったいない。ということで、義務的に、そう義務的にパエリアを食べ続けた。しょっぱすぎるが、身の危険を感じるまで食べた。

しょっぱすぎるパエリア

たまらなくなり、Agua con Gas、つまり炭酸入りの水を注文。この時、Agua con Gasが最も無難な飲み物であることがわかった。以後、どこに行っても炭酸入りの水を注文することに。

特にいいことがなかったバレンシアだったが、カテドラルから眺める景色は素敵だった。

バレンシアを一望

次の目的地であるバルセロナに期待を寄せ、バレンシアを後にした。

2008年10月26日日曜日

洗礼2

この1週間スペイン国内旅行に行っていて、
ブログの更新が遅れてしまった。
タイムリーにホテルで更新しようと思っていたのだが、
ホテルのインターネット環境が悪くて思うように更新できなかった。
Black Berryも日本語の入力が依然として不可能のままである。

さて、その旅行に行く前に悲劇が起った。
海外生活で気になることの一つに、ヘアーカットがある。
自分の髪の毛はくせ毛であり、その上硬いため、カットが
とても難しいと日本の美容師に言われていた。
はたしてこちらの美容師にうまく扱えるだろうか…。

ネットで調べて、とりあえずおしゃれそうなところに行ってみた。
嫁と二人で同時にカットをお願いする。

まずシャンプーだ。
指の力が圧倒的に弱く、爽快感がない。
そしていよいよカット。
ジャン・レノの似た美容師はざくざく勢いよくカットを続ける。
自分は頭の形が悪く左右に出っ張っているので、
髪の毛が横に広がってしまう。
しかしジャン・レノは髪が横に広がることは頭の形に起因するものと
判断はせず、広がる髪の毛をひたすら切り続けていた。
おかげで横の髪の毛がほとんどなくなってしまった。

完成した髪形は、ただのスポーツ刈りである。
ポイントはヤンママの子供みたいに、後ろ髪だけちょろっと長い点だろう。

ジャン・レノは俳優をやっていればそれでいいのだ。

2008年10月16日木曜日

Preコースのスペイン語授業について

IEのカリキュラムについて書こうと思う。

Class of 2009のカリキュラムには、9月15日から10月10日までの
4週間、スペイン語の授業が組み込まれている。
これは必須ではないが、やはりスペインに暮らす以上必要であると
いうことで、結構多くの学生が受講している。
この授業は、学生のパートナーも出席が可能ということで、
多くの夫婦が出席しているのである。
中には、学生のパートナーの方が優秀で、パートナーの方が
目立ってしまっていることもあった。

クラスはおそらく3クラス。(全てを把握しているわけではないので)
初級コースが2クラス(午前と午後)、上級クラスが1クラス(午後)。
上級クラスはスペイン語を勉強してきた学生、もしくはヨーロッパの学生向け。
ヨーロッパの学生は、母国語とスペイン語が似ているらしく、こちらの
クラスに割り当てられたようだ。

自分は初級コース(午後)。時間は12:30~14:50。
午前と午後の学生の割り振り方は、国籍に基づいている。
自分のクラスは、日本人、韓国人、中国人、インドネシア人、
インド人で構成されていた。 たまにアメリカ人も出席していた。
皆、とても積極的である。
自分は、全くの初級コースということで、全く勉強せずに授業に臨んだのだが、
ほとんどの学生はあらかじめ何らかの勉強をしている。
日本人の同期も、渡航前に日本でプライベートレッスンを受けるなど
してきていた。

完全に遅れをとった。
だが、家探し、睡眠不足などが原因で、自分は積極的に学習に励まなかった。
(全く言い訳にならないのだが。)

ただ、授業のクオリティはとても高かった。
先生は時折冗談を交えながら、学生たちを飽きさせない。
学生たちの名前、そして国籍をすぐに覚え、それを冗談に利用するのである。
また、サバイバルスパニッシュを習得することを目的としているため、
一切の教科書を使わない。先生が必要最低限の文法を教えてくれる。
何より、学生自身がスペイン語を声に出すことを大事にし、授業中には
盛んに学生を指し、発言をさせる。
毎回指される度にドキドキしたものだが、フレーズが自然と頭に入ってくるのだ。
このように授業中に盛んに発言の機会があると、他の学生の習得状況が
わかるので非常に焦る。日に日に皆上達をしていく。
最終日には皆の前で自己紹介のプレゼンテーションをした。
皆本当に上達をしていた。
何より、英語はすでに問題なく、新しい言語を習得しようという
他の学生の積極性、
そして短時間で上達をしてしまう他の学生の能力の高さに衝撃を受けた。

皆、MBAコースで学ぶこと以外に、様々なことを吸収しようと必死だ。
負けられん。

しかしスペイン語は頑張っておけばよかった…日常で本当に苦労する…。

2008年10月13日月曜日

生活必需品を整え始める

10月10日の夜に嫁がマドリッドに来た。
これを機に、一気に生活必需品の買い物が加速した。

自分一人の時は、適当にやっていた。
ごみ箱はビニール袋、ハンガーがないので服は床、
バスマットは趣味の悪い紫(らしい)…。
しかしこうしたカオス状態はここまでだ。

時差ボケがあるにも関わらず、到着した次の日に、
嫁がIKEAに行きたいという。
ということで、マドリッド郊外にあるIKEAにいくことになった。

最寄りの駅に着くと、日本の国道沿いの風景に似た風景が
そこにはあった。
バカでかいIKEAの隣には、AEONばりのスーパーがあり、
IKEAのもう一方の隣には、カインズホームのようなホームセンターがある。
もちろん、World Standardであるマクドナルドは顕在だ。
ないのは、国道沿いのラーメン屋くらいであろう。

IKEAの店内は、横浜とほとんど同じである。
順路に沿って歩かないと、レジまで辿りつかないようになっている。
IKEAのマーケティング戦略だろう。
そのIKEAのマーケティング戦略にまんまとはまり、進む度に、
「あれ、そういえばこれ必要じゃねえ??」
と思い、買い物かごは埋まっていくのである。

気づけば、買い物総額は保有現金をはるかに超える金額になっていた。
しかし問題ない、カードとパスポートは両方持っているので安心だ。
ちなみに、スペインではセキュリティのため、
パスポートか身分証明書がないとカードは使えない。

しかし、やっぱり典型的な海外で陥る問題に遭遇した。
まずJCBが使えない。あーあ、やっぱりね。ただこれは予想通り。
だが今度はVISAが使えない。あ、これはそういえば契約止めてたのね。
ここに来て気づいた。万事休す!
でも運良く国際キャッシュカードが入っていた。ふはは!
現金を下ろしてくるから、ちょっと待っててね、とレジの姉ちゃんに告げて、
キャッシュディスペンサーのところに行く。
使えない。
あれ?壊れているのかな?
しょうがないので、隣のホームセンターに行き、そこのディスペンサーを使う。
使えない。

万事を尽くしたが、手持ち現金80ユーロ以上の現金を手にすることは
出来なかった。
これで、日本人にフィットする反発の強い枕を買うことが出来なくなった。
しばらく、反発の弱いぺしゃんこの枕で寝なければならない。

せっかくIKEAまで来たのに、何ということか!!
まさかキャッシュディンスペンサーにまで嫌われたというのか…。

しかし!自分は、今やポジティブ留学生であることを決して忘れてはいない。
それでも、このスペインのブルースカイが好きさ!
スペインの素敵なところをイメージするのさ!Love Spain!

その日の天気は、どんよりとした曇り空だった。

2008年10月8日水曜日

お家品評会

今日は、新しく住むことになったフラットがどんなもんかを
確認していただくため、そしてこのところ不健康であった自分の
ために、数日分の食事を作ってくださるということで、
同期とその奥様方にフラットの品評会に来ていただいた。

日当たりは悪いが、広いし良いのではないか、という結論のようである。

皆様には、お前のネガティブ思考がどんどん状況を悪くさせている、
良いところを自分から見つけろ、気持ち次第だ、お前は日本で
一体どれほどいい生活をしていたというのだ、
ハングリー精神が足りない、というご指摘をいただいた。

なるほど、ここスペインでも自分の悪い癖であるネガティブ思考が
顕在化してしまったというのだ。なんということだろう。
確かに自分自身の問題で解決できることもたくさんある。
昔からいろいろな人に指摘を受けていた点だ。

奥様方にはハンバーグなどたくさんの料理を作っていただいた。
カップラーメン、インスタントラーメンばかり食べていた自分としては、
涙が出そうなくらい嬉しいことである。これでしばらくは食生活に楽しみを
持てそうだ。外国暮らしをすると食べることが億劫になって仕方がない。

これからは、スペインでの生活の中で良い点を見つけていこうと思う。
今日見つけたことは、日本を離れた地でも、
自分を支えてくれる人達がいるということだ。

2008年10月7日火曜日

居住地決定

家探しに相当苦労したが、結局今のフラットに住むことになった。
やはり一度契約を結んでしまった以上、出ていくことは不可能らしい。

まあ確かに音は以前に比べてだいぶ静まった。
これで耳栓をすれば音はほぼシャットダウンできるだろう。(と望む)

スペインの90%住人はフラットに住んでいるらしいので、
ほぼ全員が壁を隔てた向こうに別の人間が住んでいることになる。
そのため、苦情の言い方も心得ているらしいのだ。

日本という国においては、全てにおいて品質の高いものが提供
されているのだ、ということを日々感じる。
日本人でなければ、おそらくこうしたことにストレスを感じずに
生きていけるのだろう。

自分も残り15か月の留学生活の中で、
こうした生活習慣に慣れていくのだろうか。
いい意味で鍛えられていくのだろう(ということを期待する)。

何はともあれ、これで生活の基盤を固められる。
自炊もできる。炊飯器も買える。
ちなみに先日日本食マーケットで、電子連レンジ用の白米を3パック買った。
なんと7.98ユーロ!!…最近の下落したユーロでも1,000円以上するのである。
サッポロ一番味噌ラーメン1パックは、確か3.5ユーロ位なので、
これも500円以上する。
はあ…スペインの食事に慣れなくては金がもたない…。

2008年10月4日土曜日

洗礼

ホテル暮らしからやっと解放され、
やっと現地の住居に引っ越すことになった。

しかし、ここで異国暮らしの洗礼を受けることになった。

隣の住人がうるさい。本当にうるさい。
他の日本人の同期に話を聞くと、どこも同じくうるさいらしく、
いびきが聞こえてきたり、逆に夜中の2時に奥さんがドライヤーを
していると、苦情を言われたりするらしいのだ。

こうしたことから、最初はどこもそんなもんだと思うようにした。
だが、やはり自分の場合はちょっと違う気がする。

隣の住人はどうやら独身で、友達を部屋に呼んでいるようだ。
毎晩決まって夜中の2時くらいに帰ってきて、その後話を始めたり、
テレビやパソコンの電源をつける。
スペイン語が分からないので、何を言っているのかわからないが、
日本語であれば確実に内容がわかるくらいの音量だ。

そもそも自分の家の寝室は、隣の家のリビングに隣接しているらしい。
そして、とにかく壁が薄い。

家さがしの段階では、隣の住人が部屋に居なかったのか、
全く音はしなかったので、気にしていなかった。

既に契約書にはサインをしているし、そこには最低1年間は住むこと、
という条文がある。
絶対絶命の状況…それを覆して、別の部屋を探すことはできるのか…。
1か月分の家賃と1か月分の家賃と同額の敷金。合計2か月分の家賃を
捨てることでこの状況を打開出来るだろうか…。

全く眠ることが出来ないという、身体的問題が発生したとしても、
やはり1年間住まなければならないのか。
職業柄、契約内容を徹底順守することを求めてきた以上、
こうした事態に対し契約の内容をゆるめて欲しいということは
全く一貫性がないのだが…。

とにかく眠れないことがこれほど苦しいことだとは思わなかった。
一向に生活基盤が固まっていかないことにイライラを感じるこの頃。