電車で持ってきていたケースを読んでいたが、予想通り気持ち悪くなってしまった。それにユーロスターというのはスピードは確かに速く300キロ出るのだが、とにかく揺れが激しい。おそらく日本だったらこれほど揺れる電車を実用化することはないだろう。揺れが激しくてテーブルにコーヒーを置くことができないのだから。
電車がミラノ中央駅に近づくと、ローマでは見ることのなかった近代的な企業ビルがちらほら建っている。経済の中心という感じがしてきた。いろいろ観てみたいのだが、実は空港行きのバスの発車時間まで2時間しか時間がない。「世界弾丸トラベラー」みたいな状況になってきた。
ミラノと言っても特に何があるかはわからなかったので、タクシーでドゥオモに向かうことにした。観光本にミラノといえばこれが載っているので、名所巡りがあまり好きでない自分と嫁であったが、時間もないので一直線に向かった。
ミラノ中央駅からのタクシーからは、KPMG、クレディスイス等の国際企業が入っている大きいビルが見えた。やはりミラノは金融やファッションが発達しているだろう。だが街の中心に入っていくと歴史的な建物が見えた。路面電車とその電線があいまって、結構ごちゃごちゃな景観だった。
タクシーはドゥオモに着いた。思ったより、大きくない。タクシーの運転手のおじさんは、是非建物の屋上まで上ってみろ、そうすればミラノの街が一望出来ると言っていた。ハウス劇場「ロミオの青い空」を毎回欠かさず観ていた自分としては、大変魅力的な選択肢だったのが、如何せん大量の観光客が入口前に並んでいる。ドゥオモはどんなものかということを感じることができたので、もういいかということで昼食にすることにした。
ドゥオモのすぐ横に屋根付きのショッピングストリートがあった。そこには有名ブランドがたくさん並んでいいた。バカっぽい表現をすれば、「超ミラノっぽい」。結局この通りのレストランに入ることにした。依然として胃を壊している自分としては、もはや食べること自体(マクドナルドを除く)が恐怖だったのだが。しかしここで食べたオニオンスープは結構おいしくて、久々に食が進んだ。イタリアで一番食事がおいしかった食事はこれに決定!ピザでもパスタでもリゾットでもない、スープがイタリアで一番おいしかった。
レストランを出ると即タクシーに乗り込み、ミラノ中央駅に向かった。ミラノ中央駅から空港までのシャトルバスの中から外の景色を眺めていた。少し走ると、たくさんのビルが建設中であった。そこには歴史的な雰囲気は一切なかった。なるほど、学校の友達がミラノに対しあまりいい感想を持っていない理由がなんとなくわかった。
ミラノの空港は欧州有数の空港ということでワクワクしていたのだが、easyJetはしょぼいターミナルからしか出発しないので、やっぱり大分古びたターミナルだった。がっかりである。
ミラノはとりわけ面白いことはなかったのだが、2時間しか自由時間しかなかった割には色々経験出来た。まあこれで良しとしようと思った。
煮え切らない気持ちを抱えたまま、飛行機は次の旅の舞台、オランダへと向かうのだった。
2 コメント:
日本の新幹線は、世界一の高速鉄道だと思いますよ。
最近作られた新幹線では、タバコを立てることができます。(ハコではなく1本のタバコが!)
実際、タバコを借りて実験しましたが、本当に立ちました。
車両の問題だけではなく、精巧な構造物を作り上げる土木技術、軌道技術の優秀さはピカイチです。
機会があったら、その技術力をクラスメートにご紹介下さい。
では・・・。
ええ!タバコ1本!それは驚異です!ほんと何事においても、日本の技術の精巧さに慣れきっている自分としては、経済が発展しているといわれている西欧諸国ですら、大いにストレスを感じるこの頃です。
チャンスがあれが、是非クラスで紹介したいです。最近は日本の技術レベルの高さを本当に誇りに思います。
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