ホテルにタクシーで行こうとしたら、近い場所だからと乗車を拒否された。とはいえ、周辺に目立つものがなく場所が分かりにくいのに…。仕方なく歩いて探すことにした。街は暗い。夜だからではない。雰囲気が暗いのだ。何とか途中にあった店の店員に地図を見せて、どう進めばいいかわかった。しかしホテルまでの一本道がかなりやばい雰囲気だった。人が歩いていない。建物は老朽化が激しい…。この欧州旅行で初めて恐怖感を覚えた。
何とか歩いてホテルに着いた。ホテルの人間に、この周辺は結構危ないのではないか?と尋ねてみたが、「そんなことはない。どこにいっても自分が注意していれば大丈夫だ。」と月並みな答えが返ってきた。参考にならない。早速部屋に着くとネットでブリュッセルの治安について調べてみた。どうやらこの南駅周辺は特に雰囲気が悪いらしく、みんな避ける傾向にあるらしい。観光の中心地ではやはりスリが多いが、それ以外の犯罪というのはあまりないようなことが書いてある。つまり、雰囲気の割には犯罪は少ないということらしいのだ。「ヨーロッパの首都」と呼ばれるブリュッセルだが、まさかこんなところとは…。
とにかく夜飯を食べるために、観光の中心部に行ってみた。ブリュッセルには世界で一番美しいといわれるグランプラスという広場がある。ちょうどクリスマス用のセッティングがされていて、「ああ、ここは確かにいいねえ。」と呟いた。夜飯は、いかにも観光客用のベルギー料理レストランが並んでいるところの内の一件に行ってみた。ベルギービールを飲んだ。これはまあおいしいかな。次に名物ムール貝のワイン蒸しが出てきた。これは普通であった。というか、こんなにムール貝だけ食べることなんて出来ないだろう、というくらいの量が出てきた。その後も最後まで、感動するような味には出会えなかった。
こんなもんか、という気持ちで次の朝もどちらかというと重い足取りでやっぱり午後2時くらいにホテルを出た。特に何を見たいわけでもなかったのだが、小便小僧だけは見ておきたかった。「世界三大がっかり」の一つと言われるブリュッセルの小便小僧。グランプラスから歩いてすぐのところにある。実際に行ってみるとたくさんの観光客が写真やビデオを撮っていた。みんな心なしかクスクス笑っている。ち…小さい!これは本当に駅ビルの待ち合わせ場所にあるような小便小僧である。皮肉にも期待を裏切らないがっかりぶりに、妙な満足感を覚えてしまった…。
その後は特にやることがなくなってしまったので、街を歩くことにした。ブリュッセルは一日で充分歩ける規模の街らしい。ふらふらしているとブリュッセルにもやはりブランド品街があることを発見、そこは綺麗に整備されていた。その近くにはコンラッドホテルがあり、中はどんなだろうとずかずか入っていったが、結局トイレだけ使って出てしまった。この日の晩飯も、どうも冴えないレストランに入ってしまい、気持ちが高揚することはついぞなかったのだった。
そういえばベルギーでもやはりマクドナルドに入った。コーヒーを注文しただけだったが、オペレーションの速さはなかなかのものだった。それに注文したコーヒーは、レストランで出てくるコーヒーとさほど変わらない気がする。
翌日、ベルギーが誇るといわれている(といってもフランスのTGVの車両を使っている)THALYSに乗り、この旅行最後の国、フランスに向かった。
3 コメント:
ブリュッセルはEUの本拠地にもかかわらず
何もかもコンパクトなんだよね。チョコがすごく美味しかったという記憶があるよ。学生の時分でお金がなかったから、試食ばかりして腹を膨らませていたよ・
マックのレポート期待してます(笑
from もと
小便少女は見なかった?
これも期待に応えてくれる姿かたちだったよ。
フランスではすんませんでした~
>もとさん
チョコレートは一回も食べなかったなあ。でもいつもあまり食べないスウィーツがおいしかったよ。マックは今後の新しい国に行くたびに調査をしていくよ。
>チャラ男さん
ほんといいよもう!それよりも懐かしい話ができてよかったよ。小便少女って見なかったなあ!!面白そう!やっぱり期待を裏切らないがっかりぶりなのかね?
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