企業側の視点に立ち、Non-Marketをどのように扱っていくか、ということを勉強するこの授業。Non-Marketというのは、ビジネス活動以外の環境のことを指している、と思う。(ちょっと自信がない。)
ビジネス活動以外の環境には、様々な問題(Issue)があり、一定の枠組み(Arena)の中で、様々な主体(Actor)がその能力(Asset)を駆使し、情報(Information)を利用して、それぞれの利益(Interest)を、追及する。この(ia)^3がNon-Marketを分析するツールである。決して前述のような流れでそれぞれの要素がつながっているわけではなく、それぞれの要素がそれぞれの要素に作用しているのだと思う。
最終的なTake Awayの一つとして、Non-MarketはたくさんのOpportunityとChallengeで構成されているが、Market strategyとNon-market strategyの両者を、意識しながら融合させている企業は、一般的に競争力を有している、ということであった。
この例を示したのが、この科目の最後の授業で取り扱われた、IE作成の出来たてほやほやのBPのケースである。BPは環境分野においてアドバンテージを持つ企業を目指す戦略に出た。Market strategyとNon-Market strategyの融合を図ることにしたのである。つまり、Non-Marketに対する対応力を武器にしようとしているのである。見えやすい変化として、"beyond petroleum"というキャッチフレーズを創り出し、ロゴを変えた。結果、財務パフォーマンスは向上をみせたとのことである。
IE Business Schoolは、Social responsibilityに強いと言われているが、確かにこの授業は役にたったなあと思った。IMBAで一番偉いDavid Bachというこの学校のAccociate Deanが、この分野でかなり著名な人らしいので、その影響でこの科目は特によく出来ているのかもしれない。
Non-Marketにおける変化、制約等を逆に利用し、そこでの振舞いを強みに変える。Non-Marketという分野に対する人々の関心がより一層今後高まっていくことを、感じられずにはいられない。
0 コメント:
コメントを投稿