ソフィア王妃芸術センターはAtocha駅にあるので、そこに行くまでにSolという駅で乗り換えなければならない。
そのSol駅で降りる寸前のことである。同じ車両に乗っていた外国人2人にサングラスをかけた女性が不自然に近づいていった。特にスペースが狭いわけでもないのに、この接触の仕方はおかしい。よく見ると、もう一人男がこの外国人2人の前方を塞いでいる。あ、グルなんだ。この外国人2人はしっかりとガードをしていたので、何も取られなかったようである。
今日はもう一軒スリを見た。Solから乗り換えの地下鉄に乗る時のことである。電車のドアが開く寸前、なんか挙動不審な女の子がドアの前をうろうろしている。なんか嫌だな、と思ってその女の子が乗車したドアの隣のドアから乗ることにした。その女の子を見ていると、なんと電車のドアが閉まる直前に降りてしまった。もう一人紫色の服を着た女の子も同時に降りた。あ、これもグル!?その直後、その女の子が入ったドアの付近にいた外国人が騒いでいた。スられたらしい。ジーンズの後ろのポケットを差してなんか言っている。予感があたった。なんかスリってちょっと他の人間と雰囲気が違う。
ということで、Sol駅にもう一度戻ることに。
するとさっき見たスリ(女の子二人組)が警備員に捕まっている!!意外に簡単に捕まってしまうのね。でもすぐにまたスリをやるんだろう。
アトーチャ駅に着くと、ワールドスタンダード、マクドナルドでランチ。日本と同じハンバーガー、ポテト、コーラの王道メニューを注文。4.25ユーロだから日本よりは高い。
スペイン版マクドナルド
ソフィア王妃芸術センター
ここは、先週行ったプラド美術館と違って、近現代の絵画や彫刻が展示されている。デジタル技術を駆使した芸術を展示している一角があって、日本人の芸術家の作品が展示されていた。スペインでも日本の芸術のセンスが評価されていることを初めて知った。
そして、ついにピカソの大作、ゲルニカを観るときが来た。鳥肌が立ってしまった。芸術のことはよくわからないけど、迫力を感じた。ちょうどスペインの歴史を勉強していたこともあり、内戦の悲劇を写したこの絵には、色々と感じることがあったのかもしれない。内戦中、ゲルニカという町が空爆を受け、その悲劇を描写することをピカソが引受け、パリ万国博覧会に出展されたそうである。ゲルニカがある一角は、戦争中の芸術としてカテゴライズされていて、戦争の悲劇、そして二度と同じことを繰り返さないことを、
芸術を通して訴えているのだ。実際、展示されているピカソの絵には、苦痛に満ちた人々の顔を描いたものが数多くあった。
あー、今日はいろいろなものをみた日であったことだなあ(古文の現代語訳分)。
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