一時帰国の際、窓際に座ったことで、初めて飛行機が辛いと思った。だから、スペインに行く時も疲れるなあ、と少しゆるい気持ちになっていた。実際、時差ボケが日本にいる間に解消せず、まともに睡眠がとれていなかった。
しかし、この日の航空会社はスイスインターナショナル。この会社はどうやらエアバスしか起用していないらしい。このエアバスの機体は幸運なことに、エコノミーでも一列に席が8席しかない。よって一時帰国の時よりは快適だった。
でも、今回は乗り継ぎがある。日本からマドリッドへは直通便がないのである。スペインはGDPで世界10位に入る国であり、それだけ大きな国の首都なのだから、直通便くらいあるものだとばかり思っていたのだが。なので、今回はスイスのチューリッヒで乗り継ぎをした。
そして、東京を発つこと18時間、ついにスペインマドリッドに到着をした。同じ首都といえども、バラハス空港は、ヒースロー空港に比べると大きくなさそうだ。スペインはいくつかの自治州で構成されているということなので、やはり首都といえどもロンドンのような存在感はないのだろうか。
空港では会社のマドリッド支店の社員が迎えに来てくれていた。タクシーでホテルに向かい、荷物を下ろした後に、ホテルの周辺を案内してくれた。マドリッド支店のオフィスはホテルから歩いて3分くらいだった。
そして、ついにやってきた。IE Business School。ここもホテルから3分くらいだろうか。大通りの向かい側から初めて自分の行く学校をみることになった。ウェブや写真でしかみたことがなかったが、そのまんまだった。明日早速乗り込んでみよう。
その後、典型的なスペインのパブのようなところに連れて行ってもらった。ビールと、魚を焼いたパンの上に載せたものをつまんだ。なかなかいける、スペイン料理は噂通り期待ができそうだ。
ホテルに戻った。スーツケースを開けてみたら、シャンプーの中身がこぼれていて、ケース中べたべただった。せっかく持ってきた自分が保有している中で最も新しいネクタイ3本がべとべとになっている。クリーニング屋もわからないので、仕方なく水道で洗う。ネクタイを水道で洗ったら、普通はもう使えないだろう。でももういいや。もしかしたらこの乾燥した気候がいい感じにネクタイを乾かしてくれるかもしれない。
さて、今これを書いているのが午前3時40分くらい。時差ボケのせいか、全く眠たくない。外では酔っぱらった人たちが大はしゃぎで叫んでおり、何かを思いっきり蹴ったりしているような音が聞こえる。ここは静かな地域と聞いたのだが…。違うのであろうか?
これから始まる壮大なストーリー(?)の幕は明けた。
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