MBA出願のためには、大概の場合GMATが必要となる。自分の場合、こいつに本当に苦しめられ、結局最後まで人に言えないような点数しか取れなかった。GMAT受験後は、いつも受験会場の四谷を死にそうな気分で歩いたものである。GMATは休日は受験できないので、その絶望的な気持ちで職場に出社したものだ。嫌だったなあ。
先日、IEの同期の家でパーティーがあり、その際GMATはMBAに必要かという話題が持ち上がった。
GMATは限られた時間内に、たくさんの問題を解く必要がある。問題文の英語は難解だし、しかもその問題はちょっとひねくれていたりするから大変だ。おまけに数学もある。数学は日本人には簡単だと言われているが、私立文系で、いつも友達に助けてもらいながら、やっとのことで数学の単位をぎりぎりで取得した自分には、決して簡単ではない。だから、GMATができる人は、頭の回転が速く、短時間で問題点を正確に見極められるのだ、という意見は肯首できる。マネジメントに携わる人間は、短時間で多くの判断を下す必要があるわけだから、この能力は大変重要な要素だ。
片や、GMATは必要ないという意見もある。(GMATで高得点を取られている方は、なんだこいつ出来もしないくせに!と怒らないでいただきたい。)GMATの問題を解けることと、リーダーシップを発揮して組織をリードしていける力は全くの別物だというのだ。これも肯ける。実際自分の経験でも、強靭な精神をもって仕事に立ち向かえる人間が最も評価されている気がする。こういう人はパフォーマンスも高いようだ。少なくとも全く学歴は関係ない、ということは確かだと思う。難解な試験問題をクリアして超一流大学に入学した人達が、そうでない人達よりも仕事で高い評価を受けているか、という状況は、少なくとも自分の会社では全く見られなかった。
IE Business Schoolの場合は、後者の立場に立っていて、テスト結果よりも、職歴、エッセイ、インタビューを重視しているらしい。もちろんGMATの点数が高いことは、プラスにはなるとのことだ。(IEの公式ブログにもこのことは掲載されている。)ただ、GMATを受験しない場合でも、IE独自テストやGRE受験を求められる。MBAコースに耐えうるアカデミックな能力を示す手段は、GMATに限らないということだろう。自分はこのIE独自テストを受験した。
頭の回転の速さから来るスピーディー且つ正確な判断力。そしてリーダーシップ。頭の回転の速さがあっても、組織の人間を惹きつける魅力や率いていく強い意志がなければ、リーダーとして成功するのは難しい。片や、スピーディー且つ正確な決断力がリーダーに欠落していては、組織の人間はこの人大丈夫?と懐疑的になる。下の人間は上の人間を常にみている。だから、最終的にそのリーダーについていかなくなってしまうだろう。
アメリカのビジネススクールに出願をする場合は、GMATの高得点なしでトップ校に合格することは極めて難しい。脳みそのスペックを見極める上で、GMATが最良の基準である、という考えがあるのだろう。片や欧州ではGMATの提出を必ずしも求めない学校もある。そうした学校は、これまでのキャリアやアコンプリッシュメントが出願者の脳みそのスペックを十分に示している、と考えているのかもしれない。
とはいえ、MBA受験でGMATに代わる判断基準が近いうちに出てきそうもないわけであって、これからの受験者はやっぱりGMATに苦しめられることになるだろうし、GMATが出来た方が有利だろう。
参考までに2008年9月8日付のFinancial Timesの記事を。
A senior figure within a leading European business school says he has come across plenty of good candidates whose scores "began with a four". Conversely, he says he tends to be cautious of people who score 780-800. "I look very, very closely at them," he says, declaring that their social skills can often be deficient.
Gisma Business School in Hanover, Germany, investigated the relationship between GMAT scores posted by its MBA students and their performance on the course. It claims the correlation was so small "as to be insignificant".
However, it says the GMAT is still useful as a way of figuring out whether a student has the ability to get through key subjects such as accounting.
Caroline Diarte Edwards, admissions director for the Insead MBA programme, believes there is some correlation between GMAT score and academic performance. However, this does not mean that Insead demands a formal minimum score. "A common misconception is that you have to have 700 to go to Insead."
あ、どの予備校がいいとか、そういった情報は一切記載ないな…。
A senior figure within a leading European business school says he has come across plenty of good candidates whose scores "began with a four". Conversely, he says he tends to be cautious of people who score 780-800. "I look very, very closely at them," he says, declaring that their social skills can often be deficient.
Gisma Business School in Hanover, Germany, investigated the relationship between GMAT scores posted by its MBA students and their performance on the course. It claims the correlation was so small "as to be insignificant".
However, it says the GMAT is still useful as a way of figuring out whether a student has the ability to get through key subjects such as accounting.
Caroline Diarte Edwards, admissions director for the Insead MBA programme, believes there is some correlation between GMAT score and academic performance. However, this does not mean that Insead demands a formal minimum score. "A common misconception is that you have to have 700 to go to Insead."
あ、どの予備校がいいとか、そういった情報は一切記載ないな…。
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