2009年5月1日金曜日

本格的プレゼン

イースター休暇が終わると、一気にテストモードにさしかかった。科目によっては、テストだけでなくファイナルプレゼンテーションというものが課される。これがやっかいである。というのもクラスメートがみんな英語が本当に上手で、明らかに自分が大きく離れてボトムだからである。

しかし、いよいよ自分にもプレゼンをする順番が回ってきた。今回は短期間に2つ。1つのプレゼンが、プレゼン13分、質疑応答2分の計15分で構成されている。自分の場合、両プレゼンとも二人づつで担当することになったので、一人当たりの喋り時間は6分30秒。この6分30秒は長い。英語で隙間なく喋り続けなければならない。しかも内容をフルに伝えるためにスピードが要求される。

プレゼンの科目はMarketing Fundamentals, Strategic Managementだった。前者は、第一タームのグループとして、後者は第二タームのグループとして、プレゼンをすることになった。英語が下手くそな日本人にプレゼンをやらせることは、他のチームメンバーの成績を下げることになりかねないリスキーなことなのだが、これまでまともに一度もプレゼンをやっていないため、第一タームのメンバーは自分にプレゼンの機会を与えてくれた。第二タームのチームは、最初っから自分がプレゼン担当になることを招致していた。

Marketingのプレゼンは、もうとにかく練習をしまくった。時間内に、しかも言いたいことを伝えるように、おまけに聴衆の関心を惹きつけるように…。もう一人のプレゼン担当者のフランス人はかなりのきっちり屋さんなので、かなり整然としたプレゼンとなった。我々のグループの課題は、LOEWEの香水を全くのニューマーケットである南アフリカにどのように販売促進するか、というものだった。こういうブランド品に全く興味がないのだが、スペインでスペイン発祥ブランドのさらなる世界展開を考えるのも、なかなか面白いことだった。プレゼンは、概ね時間通り、内容も予定通りにこなすことができた。

Strategyのプレゼンは大変だった。プレゼン当日の夜中の2時くらいにレポートとプレゼンシートの作成が終了したのだが、その時点で全くプレゼンの練習をしていなかった。さすがに英語で練習なしにプレゼンは無理、起点を利かせた言葉が出てこない。しかしその日は、この科目のもう一人のプレゼン担当者であるイタリア人の家に14時間こもりっきって作業をしていたため、さすがに疲れきっていて、家に戻ってからも練習出来なかった。翌日わずかな時間で練習をするが、全く頭に入ってこない。大まかな筋を頭に入れて、本番で若干のアドリブが入った。これは緊張した。この科目のお題は、スペインのワイナリーの成長戦略を描くものだったが、そもそもこのワイナリーの名前自体発音しづらい。やはりいくつか言うべきことを忘れてしまった。ああ…もっと練習しておけばよかった。

基本的に、みんなプレゼンが終わると、「とてもよかったよ」と言ってくれるのだが、本当にそうなのか怪しいところである。お世辞を言うのは日本人だけだといわれるが、実際こっちの学生はみんな本当に優しくて気を遣ってくれるので、たぶんかなりお世辞も入っていると思う。

それでも、コメントとして「お前の英語のスピードは速すぎもせず、遅すぎもせずちょうどよかったぞ」とか「内容がとてもクリアだった」とか「英語がどんどん改善していっているぞ」と言ってもらえるととれも嬉しい。何より、プレゼンで要求されるスピードで、聴衆にきちんと伝わる英語(発音は依然ひどいが)を、一定時間喋ることが出来たことが嬉しかった。リーズのプレMBAに参加していた時は、まだまだ大学生のプレゼンの延長みたいだったのだ。

両科目共に、今回のプレゼンとレポートが全体の成績の30~40%を占める。リスクを負って自分にプレゼンの機会を与えてくれたみんな、ありがとう。

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