さて、翌日はまたもチャイナタウンからバスを使いボストンへ。この日に使ったバス会社はかなり伝統があるようで、ワシントンDCに行ったときに使った会社よりいい感じであった。トイレは相変わらず汚かったが。それでも最終的に、予定通りの4時間でボストンに到着した。
ボストンで宿泊したホテルは、ハーバード大学に近かったので、最初にハーバード大学の一部を見学した。ホテルからチャールズ河を渡る前に、ハーバードビジネススクールがあった。圧倒的に綺麗な建物だった。なるほど、世界中のアプリカントを魅了するだけのことはある。日本にいた時に想像していた、海外の大学像というものとぴったり一致した。世界一を標榜する組織は、中身だけでなく、外見も最高のものでなくてはならない、という考えがあるのかもしれない。昨今の金融危機でビジネススクールに対し、いろんな批判が出ている。勉強はどんな施設でも出来る、という声ももちろんあると思う。が、やるからには、中身も、施設も、徹底的に最高のものを用意する、という姿勢はすごいと思う。それが出来るだけの寄付があるということなんだろうけれど、それを惜しみなく学生のために使用する、というのは当たり前のことである。だが、その他のハーバード大学の建物は普通だったようである。ハーバードビジネススクールだけが、際だってすごい施設を持っているということなのだろう。
チャールズ河を渡り、ハーバードスクエアからボストン中心地まで地下鉄で移動した。NYの地下鉄よりはるかに綺麗だし、明るい感じがする。整然としたところだなあ、と思った。街の中心に着くと、本屋の中にあるカフェに入った。チャイティーを飲んでいると、階下に大学特集コーナーのような一角があった。そういえば、ウォールストリート周辺の本屋でもそうであったのだが、アメリカでは大学紹介や大学ランキングの本がやたらと売っていることに気付いた。日本でもこうした本は売ってはいるが、店頭にどかーんと置いてあるだろうか?考えてみれば、NYでもボストンでも電車の車両に大学の広告がやたらと多かった。しかも特にMBA等のビジネス系学位について。NYでは「こんな時代だからこそ、一つの学位があなたの未来を大きく変えます」みたいなキャッチフレーズがあった。日本ではまず変わらないだろうが、こっちではそれほど大きく変わるのだろうか?見る者を焦らす効果があるのかもしれない。「えー?俺もやらないと置いていかれるー!!」という焦燥感を与えるための。
夜は、ショッピングモールにあるレストランに適当に入った。ボストンといえば、クラムチャウダーと海鮮だろう!というステレオタイプに乗っかり、クラムチャウダー、牡蠣、そしてロブスターを注文した。これは美味い!適当に入ったレストランだったが、とても美味しい。食べ物美味しいじゃん、アメリカ!スペインの不味い料理のせいで味覚が狂い、相対的に美味しい、ということではなく、純粋に美味しいと感じた。
翌日は、ホテルから荷物をそのまま持って、昨日通り過ぎただけだったハーバードスクエアに来た。ハーバードヤードに行くと、多くの観光客でごった返していた。これほど多くの観光客が訪れる大学は世界広しと言えどもないのではないだろうか。小さな子供を連れた家族も結構いて、「お前も将来ここに来るんだぞ」といった話をしているんだろう。ハーバードスクエア自体にもレストラン等の色々な店があって、いい雰囲気を醸し出していた。昼食をとり(今回はそこまで美味しくなかった…)、地下鉄に乗ってバスターミナルへ戻った。
バスは今回も予定通り4時間で、NYに戻ってきた。マンハッタン島に入る直前、夕焼けの中に自由の女神が少しだけ見えた。夕食はホテルに置いてあったザガットサーベイを参考にした。NYの韓国料理屋の中で、最も味の点数が高いレストラン、HanGawi(http://www.hangawirestaurant.com/)に行った。ヘルシーなことを売りにしているらしく、ユッケジャンを注文したが、肉が一切入っていないのが残念だったが、味はとても美味しかった。
明日はいよいよNY最後の日である。さすがにこの大都市滞在にも少し疲れてきた。
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