2008年11月10日月曜日

Pre-Program

リーズ大学でPre‐MBAコースを受講した自分だが、
IE Business SchoolでもPre‐Programを受講した。

既にオリエンテーションのことを書いたので話が前後してしまうが、
このPre‐ProgramはFinancial AccountingとQuantitative Methodsの
2科目で構成されており、オリエンテーション前に約1週間続く。
1セッション80分で、全部で20セッションあるから結構濃密である。

Financial Accountingは財務諸表(B/S、P/L、キャッシュフロー計算書)の
基本知識、そして基礎的な仕訳からどのように財務諸表が作られるのかを
レクチャー、ケーススタディを通して学ぶものである。
意外にも、こうした知識がないままMBAに入学をする学生が多く驚いた。
ほとんどの学生がマネジメント経験があるというが、財務諸表を知らないで
どうやってマネジメントをしてきたんだろう。マネジメントにも色々あるのだろう。
教授は、Financial Accountingを学ぶ目的はいくつかあるものの、
最大の目的は、財務諸表に書いてあることに騙されないためである、
と言っていた。
財務諸表に騙されず、損失を最小限に抑えることが、自分の仕事であったから、
これには思わず笑ってしまった。

Quantitative Methodsは、数学の確率・統計であるを学ぶものである。
自分は学部時代経済学部に所属していたが、その時に学んだ統計学と
ほぼ同じ内容だったと思う。正規分布、95%信頼区間、t分布…授業が
進むにつれいろいろ思い出してきた。
(学生時代とえいえば、統計学のテストで、周りは皆関数電卓を使っていたのに、
自分だけ普通の電卓で何桁にも渡る数字を計算していたことを思い出した。)
この授業では例えば、ホテルの宿泊客の中で、ホテルが提供する食事を
アレルギーが理由で食べることが出来ない客が現れる確率はどれくらいか?
みたいなことを過去のデータから予測するためのツールを学ぶのである。
(そういう例題を解いた。)
実際にマーケティングでこうしたツールを使うためには、状況に応じた
必要サンプル数を算出するなどもっと難解なプロセスを踏むらしいが。

自分は職歴の割に定量分析にはめっぽう弱いのだが、それでも定量的な
アプローチでビジネスを分析することは好きである。
ただこれまで様々なMBA留学の体験談を読むと、日本人は定量的な分野で
グループワークや授業に貢献をするのが常のようであり、それが出来ない
自分ははたしてどのような点で貢献できるのかが不安である。

と不安を抱えたまま、いよいよ明日は入学式を迎える。

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