2008年11月30日日曜日

第1タームの1週目終了

第1ターム一週目が終わった。MBAの厳しさを痛感した1週間だった。

毎日就寝時間は3時~4時だった。
今までだらだらとインターネットをやったりして夜更かししていたが、
勉強でここまで夜更かしをしなければならない状況は久々だ。
MBA受験の時も、仕事があるのでそこまで無理はできなかった。
大学時代のテスト直前期のような状況だ。大学時代は普段は遊んでいたので、
テスト直前期は仕方がないと覚悟を決め、短期決戦に臨んだ。

だが、MBAではこうした毎日が延々と続くのかと思うと、先が思いやられる。
同じIEの先輩は、宿題は優先順位を決めて取り組むことが大事だと
教えてくれた。ケースはしっかり読んで、残りの宿題は状況次第だと。
やはりせっかくMBAに来たのだし、また英語力を上げたいということで、
最初の週は全ての課題をこなそうと試みた。だが、終わらない。

どこのMBAブログでもみんなタイムマネージメントの重要性を唱えているが、
今はそれを実感できる。
理屈では分かっていたことだが、強いられて初めてその重要性を実感し、
実行に移すのだ。弱いな、人間は。

授業では、相変わらず英語がわからないことが結構ある。
Entrepreneurial Managementの授業では、ビデオでドキュメントを観て、
それについてディスカッションをした。内容がわからないので、何も発言できない。
これはアメリカの話で、ゴールドマンサックスを辞めた人が事業を起こし、
一時はクリントン大統領と会談をもったりするなど、華々しい時間を
過ごすことに なるが、結局経済の不況の波にのまれてしまうまでの話だ。
生のアメリカ英語で話が進むのだが、早いし、スラング混じり、全く分からない。
アメリカのビジネススクールでは、毎日こんな状況でディスカッションが行われて
いるのかと思うと、さぞや授業についていくのが大変だろうと思う。
不幸なことに、この教授は、発言をしないと本当にクラスパーティシペーションで
0点を付ける らしいので、何でもいいから発言をしなければならない。

一方、Marketing Fundamentalsの授業では、手を挙げているのだが、
指されない。日本人が手を挙げるなんて珍しいだろうから、
すぐに指してくれるのだろうかと思ったが、なかなか指してくれない。
でも何度もしゃべっている他の学生は指している。
自分はソニーの話(本で読んで得た知識)をしようと思ったのだが…。
やがて授業の終りが近づくと、教授はSONY創業者盛田氏の言葉を
パワーポイントで 紹介し始めた。
その言葉の内容が、自分が言おうとしていたことと全く同じ事だった!
SONYは、消費者のニーズを満たす、という姿勢ではなく、こんなものが
あったらいいなと自分達が思ったものを創っていくという思想がある、
という内容だ。 ウォークマンとかアイボとか…。
まさかとは思うが、自分が日本人だからソニーについての発言をすると思い、
教授は自分を避けたのだろうか?
そのパワポが出た時、他の学生が、
「ウォークマンがそうした思想から産み出されたのよね」と言っていた。
あーくそ!俺が言おうとしていたことなのに!

悔しかったなあ。思ったことがすぐに出てこない英語では、一回の挙手が
とても大切である。そうならないように、日頃から発言をする癖をつけて、
それを習慣にするしかないのだろう。

自分が望みに望んでいた舞台、そしていざその舞台に立ってみると、
何でこんなにたくさん宿題があるんだよー…と不満を漏らす自分。
留学へ向けてがむしゃらに取り組んでいた頃の初心を取り戻すため、
受験時代に朝よく耳にした朝ドラ「ちりとてちん」のオープニングテーマを
今日も聴くのだった。

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