出席者は、外交官、金融業、製造業等様々な業界からの人達であった。驚いたのはこの日のゲストスピーカーである。数独(SUDOKU)の創始者の方がいらして、数独の成り立ちを話してくれた。
数独は1~9までの一ケタの数字しか使わない。Singleの数字=独身の数字。よって、数独、ということだそうである。
数独は本当に海外で大人気で、そこら中でみんな数独に打ち込んでいる姿を見かける。驚いたのだが、数独には一つ一つの数独に、一つ一つの展開があり、「むむむ、今回はそう来るかー!」といった「味」があるそうなのである。この味を出せることがこのゲストスピーカーの方の会社の強みであるらしく、実際コンピューターで数独を作る人達もいるそうでなのだが、その「味」の部分はコンピューターでも克服できないらしいのである。
ところで、自分の印象として、この創始者の方は全く欲がないように見えた。なので単刀直入に「創業してから儲けようとかそういった欲ってあんまりなかったんじゃないですか?」と訊いてみた。そしたら「全くない。若いうちは貧乏の方がいいよ。」と仰っていた。この言葉はとても印象に残った。成功者の方がこうういう発言をされると、やっぱり重みを感じる。
世間ではMBAといえば、マネーゲームみたいなイメージを持っているかもしれないが、自分の場合MBAに来てからというもの、経営を行う上での信念とか事業の社会的な意義とか、ビジネスおけるそういった視点がますます重要に思えるようになってきた。数独は、何日も費やして取り組むような難解なものにする意図は元々ないらしく、気分転換の為に、誰でも気軽に楽しめるものを作ろうとしているらしい。その言葉通り、今世界中で色んな人々が数独を楽しんでいる。
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